12月1日の代表選挙で日本維新の会の代表に就任した吉村洋文大阪府知事は、来年夏の参院選について、改選6議席以上を獲得目標とする考えを明らかにした。議席減に終わった10月の衆院選を踏まえ「非常に厳しい党勢の中からのスタートで、現有議席以上が目標だ」と述べた。

国会議員ではない首長の代表就任は、党創設者の松井一郎元大阪府知事以来となる。吉村代表は来夏の参院選などを通じて党勢回復に道筋をつけるだけでなく、少数与党の国会で、国民民主党に奪われた「改革政党」としての存在感を示す手腕が問われる。

吉村代表は、与党が過半数割れする中での国会対応に関し「掲げた公約を0.5でも1でも実現し、『社会が変わった』と思える実績を重ねることが重要」として、参院も含めた自公の過半数割れを目標に掲げた。与党と協議中の教育無償化に加え、社会保障改革、企業・団体献金禁止の3本柱を重点政策と位置付けた。


■　吉村洋文
98年司法試験合格、00年弁護士登録。熊谷信太郎法律事務所入所、11年大阪市会議員、13年市議団政調会長、14年衆議院議員、15年大阪市長、17年2025日本万国博覧会誘致委員会副会長、19年大阪府知事、日本維新の会の副代表、24年大阪維新の会代表。