遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

ムハンマド・シュタイエ パレスチナ自治政府前首相

2024年12月18日
パレスチナ自治政府のシュタイエ前首相は、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を巡り「我々の望みは、一日も早く虐殺を止めて欲しいことだ」と語った。シュタイエ前首相は2019年から24年3月まで首相を務め、アッバス議長に次ぐ同政府のナンバー2だった。

シュタイエ前首相は、自治区ガザを巡る停戦交渉の本格化について「政治的解決がなければ、同じことが繰り返される」として、パレスチナ問題の根本的解決が重要だと訴えた。その上で、パレスチナとイスラエルが平和裏に共存する「2国家解決」の実現に向け、日本を含む国際社会の後押しを求めた。

バイデン大統領については「バイデン米政権は2国家解決を支持すると表明しつつ、国連安保理で拒否権を発動してきた」と批判した。「歴代米大統領の中で、パレスチナ和平プロセスを進める提案をしなかった唯一の人物だ」と述べた。
 
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、パレスチナ・ガザ地区の戦争で極めて大勢の民間人が殺害されていることを非難し、確認された死者の7割近くが女性と子供だったと発表した。

OHCHRは、多くの犠牲者が出ている主な理由は、イスラエル軍が広範囲に影響を及ぼす武器を人口密集地に使用していることを指摘。他方、パレスチナ武装グループによる流れ弾が、民間人の犠牲につながったケースも挙げている。


■ ムハンマド・イブラヒーム・シュタイエ
81年ビルゼイト大学卒業(経営管理、経済学学士号取得)、89年経済開発博士号取得、89年ビルゼイト大学経済開発学部教授、91年経済開発学部長、96年パレスチナ開発復興経済評議会(英語版)会長、95年パレスチナ中央選挙管理委員会事務局長、05年パレスチナ自治政府公共事業・住宅大臣、19年パレスチナ首相(第7代)、24年パレスチナ首相辞任。