遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

森下洋子 松山バレエ団団長・理事長

2025年07月04日
広島県出身で自身も被爆2世であるバレリーナの森下洋子松山バレエ団団長は、戦後80年に際し「核は絶対にいけないことで、間違ってもあってはならないことだという強い信念を常に持っております」と訴えた。

終戦から3年後に生まれた森下洋子団長は被爆2世で、1945年8月6日 アメリカ軍が広島に投下した原子爆弾により、祖母と母は被爆した。

森下洋子団長は「喜びや幸せは、原爆からは起きない。人間は、美しいものを美しいと思ったり、人を愛するという喜びを感じれば、戦争はなくなると信じております」としたうえで、核兵器の怖さや戦争のない世の中になるように「バレエを通して平和を伝えたい」と述べた。

舞踊に平和への思いを込めて「原爆が落ちた地で生まれた人間だからこそ、平和への強い意思を持った人間として、これからも踊り続けていきたい」と平和や核廃絶への思いを語った。


■ 森下洋子
71年松山バレエ団に入団、74年ヴァルナ国際バレエコンクール金賞受賞、76年「白鳥の湖」文化庁芸術祭大賞受賞、77年エリザベス女王戴冠25周年記念公演出演、文化庁芸術祭大賞受賞、芸術選奨文部大臣賞受賞、82年日本人初のパリ・オペラ座出演、毎日芸術賞受賞、84年都民文化栄誉章、85年第1回服部智恵子賞受賞、日本芸術院賞を洋舞初受賞、パリ・オペラ座「くるみ割り人形」全幕主演、「ジゼル」英国ローレンス・オリヴィエ賞日本人初受賞、97年女性最年少の文化功労者表彰、00年広島県県民栄誉賞、01年松山バレエ団団長、02年日本芸術院会員、12年高松宮殿下記念世界文化賞、24年旭日重光章受章。