遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

エスベン・ルンデ・ラーセン デンマーク環境・食糧相

2017年03月06日
エスベン・ルンデ・ラーセン デンマーク環境・食糧相は、再利用や再生産を徹底して廃棄物を減らす「循環経済」は、雇用創出や経済成長になると語った。また、「自由貿易による競争があったからこそ農業は発展した。そうでないと農業者はいなくなり、農場もなくなっただろう」と述べた。

デンマークは国土の62%、263万haの農地があり、3万6000の農場に5万7000人が従事し、2015年の数字で穀物が1000万t、豚肉200万t、牛乳5630万t、ほかに鶏肉、ミンク毛皮などを生産する。農業と農業関連産業に17万2000人が従事し、人口600万人ほどの同国で、食品関連産業は最大の力を持つ産業となっている。生産量の3分の2を輸出しており、年間輸出総額は210億ユーロで、総輸出額の25%を占める。
 
農業を国の主な産業とするデンマークでは、輸出抜きで国の経済は考えられず、ラーセン環境・食糧相は、「自由貿易が農業のイノベーションを進め、競争力を高めた」した。その一つに挙げるのがバリューチェーン(価値連鎖)の構築で、デンマークでは農業協同組合を含め、生産者が加工によって付加価値を高めている。付加価値は加工だけでなく、環境に配慮した温室効果ガス、窒素余剰排出量の抑制、さらに有機(オーガニック)食品への取り組みの重要性を強調した。

特に有機食品では、オーガニックの高い可能性を示唆した。高い農業技術の輸出もデンマークの特徴で、「最新のテクノロジーは改革の土壌ができている。これがデンマークの誇りだ」と述べた。


■ エスベン・ルンデ・ラーセン デンマーク
01年自由党国会グルー事務所政策職員、06年リンコビン・スキャン自治体市議会議員、09年リコビン・スキャン自治体副市長、11年デンマーク自由党国会議員、15年デンマーク高等教育科学大臣、16年デンマーク環境食料大臣。