遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

内堀雅雄 福島県知事

2017年03月09日
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から丸6年を迎えるのを前に、なお8市町村にまたがる避難指示区域を抱える福島県の内堀雅雄知事は、国と東京電力に対し、東電福島第二原発の廃炉を求め続ける姿勢を改めて強調した。

内堀知事は東電福島第二原発への対応について、「県は世界でも例のない原子力災害を受け、現在進行形で負の影響を受けている。だからこそ県内の全基を廃炉にすべきだということを国、東電に繰り返し強く求めてきた」とした。その上で「これからも粘り強く、機会あるごとに全基廃炉を求め、形にしていきたい」と語った。復興に向け「われわれの挑戦は長く続く。『挑戦県ふくしま』として前に進んでいく」と決意を示した。

第二原発では昨年11月の本県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震で、3号機使用済み核燃料プールの冷却機能が一時停止した。内堀知事はこうしたトラブルについて「県民、特に避難指示が解除されて戻った住民や、戻ろうとする住民に大きな不安を与えた」と述べ、住民の帰還や復興へのマイナスを問題視した。

県議会は平成23年9月定例会で県内の全原発の廃炉を求める請願を採択し、廃炉は県民の総意であると明確にした。25年2月定例会、同年9月定例会、27年9月定例会、28年12月定例会の計4度にわたり全基廃炉を求める意見書を可決し国に提出したが、国と東電はいまだ福島第二原発の存廃判断を明確にしていない。


■ 内堀雅雄
自治・総務官僚。福島県知事(民選第20代)、会津鉄道株式会社代表取締役副社長。元福島県副知事。