遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

ジュリア・ロングボトム 駐日英国大使

2026年07月27日
8月中旬に離任するジュリア・ロングボトム駐日英国大使は、1989年の初来日以来、通算3回にわたり計14年間日本に赴任した。これまでの足跡を振り返り「日英関係が今ほど重要だったことはない」と強調し、友好関係から戦略的パートナーシップへと発展した両国関係の緊密化をアピールした。

安全保障分野では、日英イタリアの3カ国による次期戦闘機の共同開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」に言及した。同計画は、人工知能(AI)や最先端のセンサー技術を統合した次世代の空戦システムを構築する大型国際プロジェクトである。航空自衛隊のF2戦闘機や英伊両国のユーロファイター・タイフーンの後継機として2035年までの初号機配備を目指しており、開発コストや技術的リスクの分担に加え、相互運用性の向上を目的とする。 

開発の意義についてロングボトム大使は「責任ある形で防衛技術を共同開発することは、世界のパートナー国にとっても有益だ」と述べた。一部で指摘されるインド太平洋地域での軍拡競争への懸念に対しては「防衛能力を高めることで抑止力を強化し、地域に安定をもたらす」と反論した。英国の環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への加入など、経済や外交面での多角的な連携成果も重ねて強調した。


■ ジュリア・ロングボトム
86年ケンブリッジ大学卒業、英国外務省入省、87年国連代表部(NY)、欧州委員会(ブリュッセル)、在日英国大使館 二等書記官(政治)として初の日本赴任、94年香港部国籍・移民課長、オランダ大使館(政治・EU)、ポーランド大使館貿易投資部長・総領事、貿易投資省部長、09年英国外務省極東部(現・中国部)部長、12年駐日英国大使館公使として2回目の日本赴任、16年英国外務省領事局長、20年コロナウイルス対策本部長、21年駐日英国特命全権大使(女性初大使)として3回目の日本赴任。