麻生太郎副総理・財務相は、安倍晋三首相の政権運営に関し「安定した政権の真ん中に、われわれ（麻生派）がいる自負がある」と述べた。

「政策を堂々と語りあえる大きな政策集団をしっかりつくりあげたい」と勢力拡大への意欲を示し、継続して首相を支える考えを強調した。また、単独４位の首相の在職日数について「戦後最長になりつつある」と安定政権であることを指摘した。麻生副総理・財務相の祖父で、在職日数２位の吉田茂元首相にも触れ「吉田茂は問題ではない。たかだか７年だ」と述べた。

第４派閥の同派は山東派との合流を検討。合流が実現すると安倍晋三首相の出身派閥である細田派に次ぐ２番目の勢力になる。岸田派を巻き込んだ「大宏池会」構想も浮上するなか、岸田文雄外相は「為公会の麻生会長は、派閥がどうあるべきか発言し行動している。意義あることで高く評価する」と語った。


■　麻生太郎
自由民主党所属の衆議院議員（12期）、副総理、財務大臣（第17・18代）、内閣府特命担当大臣（金融担当）、デフレ脱却担当、為公会（麻生派）会長。内閣総理大臣（第92代）、経済企画庁長官（第53代）、経済財政政策担当大臣（第2代）、総務大臣（第3・4・5代）、外務大臣（第137・138代）、自由民主党政務調査会長（第44代）、自由民主党幹事長（第40・42代）、自由民主党総裁（第23代）を歴任。