遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

田中浩一郎 日本エネルギー経済研究所中東研究センター長

2017年06月08日
日本エネルギー経済研究所中東研究センターの田中浩一郎センター長は、イランの中国との関係について「欧米の対イラン制裁による厳しい時に、経済支援などで一番付き合ってくれた中国に対し恩義を感じている」と指摘した。中国主導のインフラ投資銀行(AIIB)や一帯一路(海と陸のシルクロード)構想に関しては、「資金が供給されるのは歓迎するものの中国製品と中国人の労働者が入ってくることに対して歓迎しない」と語った。

田中氏は、サウジアラビアはじめ大半の中東諸国がAIIBに加盟、イランも遅れて加盟した。欧米の対イラン経済制裁による厳しい時に、経済支援などで一番付き合ってくれた中国に対し恩義を感じている。米国の意向を気にすることなく動いてくれたのが中国だった。

ありがたいが、とんでもないものを売りつけられたとの批判がイラン国内であるのも事実だ。 イランは一帯一路にも入っているが、隣国パキスタンに対する警戒がある。資金が入ってくるのは歓迎だが、中国製品と中国人労働者が入ってくることに対して歓迎しない。中国は国連安保理で拒否権を持っているので、いざとなった時に頼りになる相手だと認識していると述べた。


■ 田中浩一郎
89年在イラン日本大使館専門調査員、 92年財団法人中東経済研究所副主任研究員(後、主任研究員)、 98年外務省国際情報局分析2課専門分析員、 99年国際連合アフガニスタン特別ミッション政務官、01年財団法人国際開発センター エネルギー・環境室主任研究員、04年財団法人中東経済研究所イラン・グループ主査兼主席研究員、 05年財団法人日本エネルギー経済研究所中東研究センターGM、研究主幹、 06年財団法人日本エネルギー経済研究所中東研究センターセンター長、GM、研究理事、 08年財団法人日本エネルギー経済研究所理事兼中東研究センター長、 12年一般財団法人日本エネルギー経済研究所常務理事 兼中東研究センター長。