遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

大林宣彦 監督

2017年11月09日
肺がんで闘病中の大林宣彦監督は、最新作「花筐」にかけた思いを「戦争を知る最後の世代として伝えたかった」と述べた。

作品は太平洋戦争勃発前夜の若者たちを描いた青春群像劇で、12月16日公開の最新作「花筐(はながたみ)」が特集企画「Japan Now」で上映される。

大林監督は自身を「敗戦孤児の世代」といい、「私たちが日本の平和を作らなきゃいけないということで、みんなわけもわからず今までだれもやらなかったことをやりながら生きてきた」と説明した。「映画でもプロにはならないで、私は一生アマチュアとして、弱者の立場から自分の個人史、日記みたいな映画を作ってきた」とし、自身の肩書きが映画監督ではなく映画作家である理由もそこにあると語った。


■ 大林宣彦
映画作家。自宅の納戸で出合った活動写真機で個人映画の製作を始める。テレビコマーシャルの草創期に多くのCMを手がけ、その数は2000本を超える。06年4月尚美学園大学大学院芸術情報学部情報表現学科名誉教授、07年4月倉敷芸術科学大学芸術学部メディア映像学科客員教授、14年4月長岡造形大学客員教授等を歴任。04年春の紫綬褒章受章、09年秋の旭日小綬章受章。