4月9日にサッカー日本代表監督を解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏は、「日本という素晴らしい国から、こんな形で去るとは思ってもいなかった」と述べた。また「人生の中で一番辛い時期であり、深く失望した」と語った。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長が選手とのコミュニケーション、信頼関係に問題があったことが解任の理由であると述べたことに対して、ハリルホジッチ氏は「3年前から私は誰とも何の問題もなかった。特に選手との問題はなかった」と強調した。「この3年間、常に選手たちと連絡を取り合っていた。海外組、国内組と、コミュニケーションをコンスタントに取り続けていた」と、選手との確執を否定した。

ワールドカップ出場決定後の親善試合では結果が伴わなかったが、ハリルホジッチ氏は「全てはワールドカップのための調整。何が求められているのか分かっていた。私は満足していたし、選手のデータも確保できた」と手応えを語った。また「なぜ問題があることを言ってくれなかったのか。3年間やってきたことに対して、私とコーチ陣に対してリスペクトがない」と田嶋幸三会長と西野朗現監督に対して、不満を露わにした。


■　ヴァイッド・ハリルホジッチ
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の元・サッカー選手、サッカー指導者、前日本代表監督。元ユーゴスラビア代表（現在はボスニア・ヘルツェゴヴィナ国籍以外にフランス国籍も取得）。ディヴィジオン1、82-83, 84–85シーズン得点王2回。76年欧州選手権、82年ワールドカップに出場。15年3月~18年4月7日日本代表監督を務め、突然の電撃解任された。