遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

加藤登紀子 シンガーソングライター

2018年05月24日
日本総合研究所の寺島実朗会長をゲストに迎え、加藤登紀子トーク&ライブ―68年5月革命記念(フランス音楽の夕べ)を日仏会館にて開催した。

東京大学在学中の65年に日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝し歌手デビューした加藤氏は、68年の卒業式をボイコットした学生のデモに加わり、後に獄中結婚をして夫となる学生運動の活動家である藤本敏夫氏と出会った。

また、ソ連への40日間の演奏旅行に出かけ、成功を収める。同年、世界は激動の時代を迎え、ベトナム戦争の激化、チェコスロバキアの民主化運動「プラハの春」、フランス反体制運動「五月革命」に触発され、世界中で反体制運動やデモや暴動が多発した。

加藤氏は、「これまで多くの革命歌や反戦歌に出合ってきたが、そうした歌は、人の命を慈しむ熱烈なラブソングでもあるんです」と語った。ライブの第一曲目に披露された「さくらんぼの実る頃」は、71年のフランスの市民による自治政府パリ・コミューンと密接な関係のある歌で、失恋し、その昔の恋を懐かしむ歌である。政治的な言葉はないものの、失恋と過ぎ去った楽しかった日々への思いが、コミューンが弾圧された後の人々の絶望感、喪失感と共鳴して広く歌われるようになった。

日仏会館は、創立者、日本経済近代化の祖といわれている渋沢栄一及び著名な詩人でもあった当時の駐日フランス大使ポール・クローデルの志並びに日仏両国間の文化協定の精神を継承し、日仏文化・学術の交流及び振興を図ることを目指す。さらに国際環境の変化を考慮して、対象とする領域を広げ、また成果の普及にも力を尽くすことによって日仏両国をはじめ広く国際的な相互理解と親善に貢献し、社会の利益の増進に寄与することを目的としている。


■ 加藤登紀子
日本のシンガーソングライター、作詞家、作曲家、女優。「おときさん」の愛称で親しまれている。 城西国際大学観光学部ウェルネスツーリズム学科の客員教授及、星槎大学共生科学科客員教授。65年東京大学在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー、66年「赤い風船」レコード大賞新人賞、69年「ひとり寝の子守唄」、1971年「知床旅情」レコード大賞歌唱賞受賞、88年、90年N.Y.カーネギーホール公演、世界各地でコンサート、92年フランス政府シュバリエ勲章受賞、15年デビュー50周年記念「百万本のバラ」生まれた国ラトビアのオーケストラ・リエパーヤ交響楽団を招聘し日本ツアー及びラトビア公演を開催、16年エディット・ピアフ生誕100年に捧げるコンサート「ピアフ物語」を国内ツアー及びフランス・パリ公演を開催、。18年「日本におけるロシア年」加藤登紀子コンサートツアー 〜花はどこへ行った〜を開催、97年WWFジャパン顧問及びWWFパンダ大使就任、00年環境省・UNEP国連環境計画親善大使等を歴任。

■ 寺島実郎
一般財団法人日本総合研究所会長、多摩大学学長・教授、立命館大学国際関係学部客員教授、帝塚山大学特別客員教授、立命館アジア太平洋大学国際経営学部客員教員。三井物産戦略研究所会長、新潟県知事泉田裕彦後援会会長、鳩山由紀夫政権でのブレーン等を歴任。