遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

マハティール マレーシア首相

2018年06月11日
マレーシアのマハティール首相は、5月の総選挙で1957年の独立以来、初の政権交代が起きた要因について「前政権の抑圧的な政策や、政府債務の膨張が国民の反発を招いた」とした。92歳のマハティール首相は「私は加齢速度が遅く、耳もはっきり聞こえる。国民も私の首相就任を望んでくれた」と語った。マハティール首相は総選挙で政党連合・希望連盟を率いて勝利し、約15年ぶりに首相に再就任した。
 
マハティール首相は、米国を除く11カ国による環太平洋連携協定(TPP)の新協定「TPP11」に関し「再交渉を検討する必要がある」との認識を示した。国によって経済の発展段階が異なることから、新興国へ経済的配慮を求めた。トランプ米大統領については「米国と対立せず、理解していく」と明言し、トランプ政権と協調していく姿勢を示した。


■ マハティール・ビン・モハマド
25年マレーシア北部ケダ州アロースター出身、マラヤ大学医学部(当時在シンガポール)卒、46年統一マレー国民組織(UMENO)結成に参加、し、64年下院議員初当選、教育相、副首相などを経て81年第4代首相、日本を手本とした「ルック・イースト政策」(東方政策)を実施、22年の長きにわたって政権を担当し、卓越した指導力によってマレーシアの高度経済成長を実現。国民生活を飛躍的に向上させた。EAEG(東アジア経済グループ構想)を唱えるなど、アジアのリーダーとしても活躍。03年首相を退任、ペルダナ・リーダーシップ財団名誉プレジデント等を経て、18年7代首相就任。