2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は、「8万人を見込む大会ボランティアに目標の過半数となる約4万7000人が応募を完了した」と途中経過を明らかにした。応募は、12月上旬まで受け付けている。

事務総長は「不足する事態になるとは思っていない。絶対に8万人がいなきゃならないというものではない。集まらないなら集まる範囲でやっていくべきもの」との見解も示した。

台風や集中豪雨などの対策については、近年の気象予報の正確さに基づき、競技の延期だけでなく、前倒しも検討する考えを示した。暑さ対策は、政府、自民党に要望しているサマータイムが実現しなかった場合、午前７時としているマラソンの開始時間を6時などに早めることを関係機関と再協議する可能性があると述べた。


■　武藤敏郎
66年東京大学法学部卒業、4月大蔵省入省、大臣官房文書課配属、68年大臣官房調査企画課、69年関税局企画課係長、71年彦根税務署長、72年銀行局特別金融課課長補佐、73年銀行局総務課課長補佐、74年外務研修、75年在米国日本国大使館二等書記官、76年在米国日本国大使館一等書記官、78年主計局主計官補佐（地方財務第一、第二、補助金担当主査）、80年主計局主計官補佐（文部第一、第二、第三担当主査）、82年石川県商工労動部長、石川県総務部長、84年主計局主計官（文部・科学、文化係）、86年主計局主計官（建設、公共事業係）、88年銀行局中小金融課長、90年年大臣官房秘書課長、92年主計局次長（次席）、93年主計局次長（首席）、95年大臣官房総務審議官、97年大臣官房長、98年大臣官房総務審議官、99年主計局長、00年大蔵事務次官、01年財務事務次官 / 大蔵事務次官から改称、03年財務省顧問、03年日本銀行副総裁08年 東京大学先端科学技術研究センター客員教授、株式会社大和総研理事長、09年 開成学園理事長・学園長、住友金属工業株式会社監査役、10年三井物産株式会社取締役、12年新日鐵住金株式会社監査役、14年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長、18年株式会社大和総研名誉理事などを歴任。