遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

白川方明 前日本銀行総裁

2018年10月22日
前日本銀行総裁の白川方明 青山学院大学教授は、「日本経済が直面する問題の答えは金融政策にはない」と述べた上で、日銀が取り組む大規模な金融緩和は経済再生の直接的な“処方箋”にはならないとの見方を示した。

量的緩和策は需要を一次的に喚起する時間稼ぎに過ぎないとの見方から、人口減少と財政再建を取り組むべきであると語った。

白川氏は、量的緩和政策は需要の先食いであり、年々効果が減少するため「長続きはしない」と指摘した。日本経済の根本的な問題は物価下落にはなく「人口減少に経済社会が十分適合できていないこと」であり、「時間を買っている」間に少子高齢化に伴う社会保障の赤字削減など財政の持続可能性確保を急ぐべきだと強調した。

また、日銀が取り組んでいる“非伝統的な金融政策”は経済活動の下押しを防ぐために効果があったとしながらも、その副作用として日本人が根本的課題を直視せず「(金融緩和で)問題が解決する」と誤解しているとした。

総裁在任中、小出しの金融緩和がデフレを悪化させたと批判を浴びたことで、その反省により大規模緩和を導入した後任の黒田東彦総裁も2%の物価上昇目標を達成できずにいる。


■ 白川方明
72年日本銀行入行、90年信用機構局信用機構課長、93年企画局企画課長、94年大分支店長、95年ニューヨーク駐在参事、96年金融研究所参事、97年審議役(国際資本市場担当)、00年審議役(企画調査担当)、02年日本銀行理事、06年京都大学大学院公共政策教育部教授、08年日本銀行副総裁(総裁代行)、日本銀行総裁、12年フランスのレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章、13年日本銀行総裁を辞任、青山学院大学国際政治経済学部国際経済学科教授(任期1年)、プロモントリー・フィナンシャル・グループ上級顧問(非常勤)等を歴任。