東京都目黒区の青木英二区長は「目黒区内の保育園において、細菌性赤痢の集団発生の事例がありました。細菌性赤痢は、近年では重症化する事例は少なくなってきていますが、感染力が強く、施設や家庭等でも感染が拡大することがあり、十分な注意が必要です」と述べ、注意喚起している。

赤痢の集団感染が発生して問題視されているのは、目黒区内にある私立保育園。その私立保育園に通っている園児に下痢や血便などの症状が発生し、赤痢と診断された。その後園児や職員を診断したところ、10月23日現在で21人が感染していることが判明した。感染者のうち20人が園児で、1人が職員。2人の園児が入院する事態となっており、感染拡大が不安視されている。

青木区長は、「細菌性赤痢の感染経路は、経口感染です。石鹸と流水による手洗いをきちんと行うことが重要です。菌に汚染した可能性のある場所は、適切な方法で消毒を行う必要があります」と強調した。


■　青木英二
83年目黒区議会議員、87年再選。91年区議辞職、91年東京都議会議員、01年東京都議会議員、04年東京都議会議員辞職、目黒区長、16年目黒区長（4期）。