遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

指宿昭一 外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表

2018年12月10日
外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表の指宿昭一弁護士は、技能実習生の事故や過労死が数多く発生している状況を説明し、「新たな外国人労働者受け入れ制度は、技能実習制度の廃止を前提につくるべき」と強調した。その上で、企業側には、事故抑止に向けた安全装備や教育の充実、外国人労働者の労災認定への対応が重要だと述べた。

指宿弁護士は、「送り出し国のブローカー規制をおこなうこと」と問題点を指摘した。 その上で「新しい制度をつくるにあたって、まず技能実習制度を廃止すべき」とした。

また、「今回の法案に基づく制度は民間のブローカー規制についてほとんど考えていない。これは大きな問題」と述べた。送り出し国におけるブローカー規制をおこなうとともに、日本国内におけるブローカー制度の必要性を訴えた。さらに、「技能実習制度や留学生に頼らずに、外国人労働者を受け入れることは必要です。しかし、ブローカー規制をしなければ、技能実習生と同じ問題が起きてしまう」と語った。


■ 指宿昭一
85年筑波大学卒業。07年9月弁護士登録(第二東京弁護士会)、暁法律事務所開設。「法を尊び,法に頼らず」をモットーとして、労働者側に立った労働問題、外国人の入管問題に取り組んでいる。日本労働弁護団全国常任幹事・東京支部事務局長、外国人研修生問題弁護士連絡会共同代表、外国人労働者弁護団代表。共著に、『外国人の人権 外国人の直面する困難の解決をめざして』(関東弁護士会連合会編、12年明石書店)、『外国人実習生 差別・抑圧・搾取のシステム』(「外国人実習生」編集委員会編、13年学習の友社)『会社で起きている事の7割は法律違反』(朝日新聞「働く人の法律相談」弁護士チーム著、14年朝日新聞出版)など。