遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

久保利英明 弁護士

2019年02月15日
厚生労働省による「毎月勤労統計」の不正調査を検証する特別監察委員会について、久保利英明弁護士は、「特別監察委員会の委員長が厚労省から補助金をもらっている外郭団体理事長なのは問題だ。この委員会は真相究明から逃れるための「隠れ蓑」で解散すべきだ」と指摘した。

また、総務省が厚労省から「毎月勤労統計」の調査が不適切だった問題を調査したことについて、役所が違っても同じ中央官庁の官僚が調査することは手心が加えられる恐れがあるとの認識を示した。

久保利弁護士は第三者委員会の役割について(1)調査を徹底して行う(2)本当の原因が何だったのかを究明する(3)再発防止策の提言―の3点を挙げた。勤労統計の不正についての厚労省職員に対する聞取り調査で、厚労省幹部の官房長が同席していたことは「厚労省は第三者委員会がどういうものなのかまったく分かっていない」と述べ、調査の中立性に疑念を示した。

久保利弁護士は第三者委員会の委員長などを務めてきたが、企業不祥事の実態の伴わない第三者委員会報告書が多く出されるようになったことから、14年に第三者委員会報告書の内容を格付けする「第三者委員会報告書格付け委員会」を作り委員長を務めている。


■ 久保利英明
67年司法試験合格(東京大学法学部4年在学中)、68年東京大学法学部卒業、68年4月~9月ヨーロッパ・アフリカ・アジア歴訪 89年度第二東京弁護士会副会長(任期1年)93/195、97/99年度東京大学大学院法学政治学研究科非常勤講師(商法特別研究ゼミ)、97年日弁連研修委員長(任期1年)、98年日比谷パーク法律事務所開設、01年度第二東京弁護士会会長(任期1年)、日本弁護士連合会副会長(任期1年) 04~15年大宮法科大学院大学教授 15年桐蔭法科大学院教授。