遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アントニオ・グテーレス 国連事務総長

2019年04月04日
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」達成に向かう道からは、地雷や爆発性戦争残存物、即席爆発物を除去しなければなりません。すべての人には、次に踏み出す一歩を恐れることなく、安心して暮らす権利があるからです。地雷対策は、道を切り開いたり、家を建てたり、再建したりできる安全な場所を作り出します。地雷対策は、人々の思考回路を変え、自分の身を守る方法を身に着けられるようにします。そして、人々とコミュニティーに新たな展望と希望を与えます。

国連は20年以上にわたり、各国が地雷や爆発性戦争残存物、即席爆発物の脅威を免れるための支援を行ってきました。そして今年、国連はどの人も、どの国も、どの交戦地帯も取り残されないようにするための新しい戦略と、キャンペーン「Safe Ground(安全な場所)」を立ち上げました。私たちがこのグローバル・キャンペーンを展開するねらいは、地雷原を遊び場に変え、武力紛争の被害者や生存者のための資金を調達することにあります。

私はすべての加盟国に対し、地雷対策に政治的、財政的支援を提供するよう呼びかけます。私はまた、対人地雷禁止条約、特定通常兵器使用禁止制限条約とその附属議定書、および、クラスター弾に関する条約にまだ署名していないすべての国々に対し、滞りなくこれに署名するよう呼びかけます。予防と保護、そして恒久的平和のためには、これら条約の普遍化が必須であるほか、国際人道法の厳密な遵守も欠かせません。

私は国連地雷対策サービスのほか、並々ならぬ勇気を持って、この極めて重要な作業を文字どおり一歩ずつ進めている女性と男性にも敬意を表します。今年の「地雷に関する啓発のための国際デー」にあたり、地雷によって生じる恐ろしい被害を根絶し、その使用によって傷ついた人々を支援するという私たちの決意を、改めて表明しようではありませんか。


■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)などを歴任。