遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

山田雄司 三重大学教授

2019年05月31日
忍者を研究している三重大人文学部の山田雄司教授は、新刊「忍者の精神」(角川選書)を24日発売した。山田教授は「忍者が普段、どんな心構えや気持ちで活動していたのか明らかにして、武士道に並ぶ『忍道(しのびのみち)』を確立させたい」と語った。忍術書を解明することで、忍者の精神的な側面の記述が多いことが分かり、本に取りまとめた。

新刊は「『忍び』の定義」「忍びの立場と心得」など4章で構成されている。山田教授は「忍者が厳しい修行を積み、何があっても耐えることが求められ、自らに厳しく、禁欲的だった」と指摘した。忍者は情報収集のため城や家屋に忍び込む術を身につけていたが、最も重要なのは「人の心の中に忍び込むこと」。山田教授は、秘密にしていることを聞き出したり相手の心を自由に操ったりし、「うつけ(間抜け)」のふりをすることもあったと解説している。



■ 山田雄司
91年京都大学文学部史学科卒業、98年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了、「崇徳院怨霊の研究」で学術博士。99年三重大学人文学部講師、01年助教授、07年准教授、11年教授、18年遠藤総合研究所歴史顧問。著書『怨霊・怪異・伊勢神宮』(思文閣出版)、『忍者文芸研究読本』(編著・笠間書院)、伊賀忍者研究会編『忍者の教科書 新萬川集海1・2』(監修、笠間書院)など。