欧州連合（EU）のパトリシア・フロア駐日ＥＵ大使は、5月23日～26日に行われた欧州議会選挙を「親ＥＵ派の勝利」と強調した。中道路線の既存2大政党は議席を減らしたものの、親ＥＵ派を掲げる緑の党とリベラルが伸長したことが要因となった。

パトリシア大使は、結果として親EU派の議席が3分の2以上になった点について「より強い結果を生み出すことにつながった」と語った。EU懐疑派が25％程度の議席を獲得したことには「一つの派閥としてまとまれるのか、議決権がどうなるのか、まだ明らかではない」と述べた。


■ パトリシア・フロア
61年ドイツ生まれ。ニアランゲン・ニュルンベルク大学卒業、修士号、博士号取得。ハーバード大学ケネディ行政学院で行政学修士号取得。81年ジャーナリスト、92年ドイツ外務省入省、96年国連ドイツ政府代表部、98年国連女性地位委員会議長、06年駐ジョージア・ドイツ大使、10年ドイツ外務省東欧・コーカサス地域・中央アジア局長、12年中央アジア担当EU特別代表、14年ドイツ外務省国連・地球規模問題総局長、15年ドイツ外務省国際秩序・国連・軍備管理総局長兼軍縮・軍備管理担当政府代表などを歴任。18年9月駐日EU代表部代表および次期駐日EU大使として着任。18年11月22日天皇陛下に信任状を捧呈し、駐日EU特命全権大使。