遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

サンジェイ・クマール・ヴァルマ 駐日インド大使

2019年06月04日
インドのサンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使は、インドで4月から5月にかけ、任期満了に伴う総選挙が行われ、与党インド人民党(BJP)が勝利し、14年から国を率いるモディ首相が2期目政権を発足したことについて「日印に深く関わるのがインド太平洋地域。両首脳は相性が良く、過去5年間で議論・実施されてきた施策は今後5年間も継続する」と期待感を示した。

シルクロード経済圏構想『一帯一路』の旗印の下、経済力と軍事力を背景に全世界において影響力を強めつつある中国に対して、日米は「自由で開かれたインド太平洋」構想を掲げている。今後、人口約13億人の世界最大の民主主義国家インドは、2018年11月に初の日米印首脳会談が開かれるなど、重要性は今後さらに増していくことになる。

サンジェイ大使は、『一帯一路』について「外国の領土や主権を侵害してはならない。ある事業で実際にインドの一体性が侵害されたことがあり、署名も参加もしていない」と中国に対する不信感をあらわにした。インド太平洋構想においては、日米もインドも「いかなる国も排除しない」という立場だが、中国は「政治的であり排他的」と反発した。


■ サンジェイ・クマール・ヴァルマ
88年インド外交職(Indian Foreign Service)、在香港インド総領事館、中国、ベトナム、トルコ のインド大使館に勤務後、在ミランインド総領事、駐スーダン共和国インド大使を歴任。その後、デリーの外務省にてグローバルエステイトマネージメント局長を務める。19年駐日インド大使に着任する前は、デリーの本省で次官補(アドミニストレーション担当)兼サイバー外交局長を務めた。