中国の孔鉉佑駐日大使は、今後の習近平国家主席の国賓としての来日について「我々は真剣に検討し、日本側とも話し合いをしている」と語った。また「桜の満開の時など季節のいい時期に実現したい」と述べ、来春を目指して「双方とも汗をかきながら一生懸命努力している最中だ」と意欲を示した。実現すれば、中国元首の国賓来日は12年ぶりとなる。

また、これからの日中関係を「平和友好という正しい方向を押さえ、共通利益を拡大し、人と文化の交流を進めないといけない」と指摘した。人的交流に関しては「今年後半に日本政府とハイレベルの委員会を立ち上げたい」と強調した。

6月末に大阪市で開かれる主要20カ国・地域（G20）首脳会議については「重要な節目。一国主義と保護主義が台頭して国際社会を揺さぶる中、グローバルな視点で理知的な声を発しなければならない」とした。


■　孔鉉佑
85年中華人民共和国駐大阪総領事館職員、アタッシェ 、89年中華人民共和国外交部アジア局三等書記官、副課長、95年中華人民共和国駐日本国大使館二等書記官、一等書記官、99年中華人民共和国外交部アジア局一等書記官、課長、00年中華人民共和国河南省開封市市長助理、02年中華人民共和国外交部政策研究室参事官、03年中華人民共和国外交部アジア局副局長、06年中華人民共和国駐日本国大使館公使参事官、公使、11年中華人民共和国駐ベトナム社会主義共和国特命全権大使、14年中華人民共和国外交部アジア局局長、15年中華人民共和国外交部部长助理、17年中華人民共和国外交部副部长兼中国政府朝鮮半島問題特別代表、 19年中華人民共和国駐日本国特命全権大使。