遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

石破茂 衆議院議員

2020年02月25日
自民党の石破茂元幹事長は、日米安保の現状において、日本が独自に核兵器などの軍事力を持つ「独力防衛」は「非現実的だ」と強調した。「日米安保は理にかなっており、いかに持続可能なものにするかが重要だ」とし、日米同盟を健全に維持することが課題だと指摘した。

その上で国家の主権を守るためには、軍隊は必要だとする持論を展開した。戦力不保持などを記した憲法9条2項を削除し、軍隊を憲法上明記する改憲の必要性を訴えた。

一方、石破元幹事長は「論理整合のための改憲なら必要ない」と述べ、安倍晋三首相が主張する9条2項を残したまま自衛隊を明記する改憲案への異論を唱えた。

また、自衛権を行使できる範囲などを定める国家安全保障基本法の成立を探るべきだとの考えを表明した。幹部自衛官が国会に出席して答弁に立つことを認め、自衛官の法令違反を審理する審判所を設置するなど、文民統制を強める仕組み作りも求めた。

軍事力を強める中国に対する安保政策について、石破元幹事長は「日本の自衛隊に何ができるかを政治がきちんと理解しないまま、中国の軍拡を脅威と言うべきではない」と指摘した。中国の海洋進出を抑えるために日米同盟の連携を強め「いたずらに脅威をあおるのではなく、ミサイル防衛、シェルターの整備など、攻撃の効果を無力化する『拒否的抑止力』を高めることが必要だ」と強調した。


■ 石破茂
自由民主党所属の衆議院議員(11期)、水月会会長、自由民主党水産総合調査会顧問。防衛庁長官(第68代、第69代)、防衛大臣(第4代)、農林水産大臣(第49代)、自由民主党政務調査会長(第52代)、自由民主党幹事長(第46代)、内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域)、内閣府特命担当大臣(地方創生)、さわらび会会長、無派閥連絡会顧問、自民党たばこ議員連盟副会長などを歴任。