遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

ラフマーニ 駐日イラン大使

2020年03月25日
イランのラフマーニ駐日大使は、トランプ米大統領がイランとの対話に前向きな姿勢を示したことをについて「誠意が感じられない。米大統領、政府高官の話は変わる」と述べ、現時点での対話は困難との認識を示した。

トランプ大統領は「イランとの交渉に前提条件はない」と語っていたが、20日イランによる米無人偵察機撃墜を受け、報復攻撃を承認した後に撤回していた。ラフマーニ大使は「武力衝突は望んでいないが、侵略には断固たる対応を講じる」と強調した。

新型コロナウイルスの感染が広がっているイランに対して、米政権が再開した経済制裁による医療関連物資の調達が滞り、感染防止の取り組みに深刻な悪影響を及ぼしている。イランでは、1日千人超のペースで感染者が増加、24日までに死者は2千人近くに達した。原油禁輸制裁による財源の枯渇と医療物資の不足の状況下において、米のイラン敵視や経済制裁の撤回に向け国際社会の支援を求めた。

ラフマーニ大使は「安倍晋三首相のイラン訪問については、平和に寄与する。訪問は成功だった」と評価した。日本によるイラン産原油の輸入継続も求めた。


■ モルテザー・ラフマーニー・モヴァッヘド
99年イランの外交官、大使。在上海総領事、06年在ニュージーランド大使、文化遺産・伝統工芸・観光庁(ペルシア語版、英語版)副長官、外務大臣顧問などを経て、18年駐日大使。