遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

焼家直絵 国連世界食糧計画(WFP)日本事務所代表

2020年11月17日
今年のノーベル平和賞受賞が決まった国連世界食糧計画(WFP)日本事務所の焼家直絵代表は、新型コロナウイルスの影響で各地の食料不安に拍車がかかる状況について「まさに世界は飢餓パンデミックの瀬戸際にある」と危機感を露わにした。WFPは、コロナの影響による食糧難の人々が、感染拡大前の2倍近い約2億7000万人まで増えると推計している。

焼家代表は「保護主義や一国主義が台頭しているが、積極的平和主義を推進する日本がますますリーダーシップを発揮することを願っている」と語った。内戦が続く中東のイエメンでは、地域によって5人に1人の子供が栄養不良に陥っている。

また、焼家代表は「WFPは深刻な資金不足にある」と明らかにした。活動のために今年10月から来年3月までに51億ドル(約5300億円)が必要となり、各国の支援を募っている。


■ 焼家直絵
96年国際基督教大学(ICU)教養学科卒、01年WFP(国連世界食糧計画)ローマ本部ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)、ブータン、スリランカ事務所プログラム・オフィサー、支援調整官、09年日本事務所資金調達担当、13年シエラレオネ副代表、15年ミャンマー副代表、17年国連WFP日本事務所代表。