遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

東北地方太平洋沖地震から10年を迎えて

2021年03月11日
本日、東北地方太平洋沖地震(以下、東日本大震災)の発生から10年を迎えました。
改めまして、震災によってお亡くなりになられた方々とご遺族の皆様に哀悼の意を表します。また震災により被災をされた方々、今なお避難生活を余儀なくされている方々に心よりお見舞いを申し上げます。

東日本大震災の発生から10年が経過しましたが、余震域内の地震の発生数は地震発生前より多い状態であり、今後もその状態が続くと考えられます。余震域内では、先月13日に、M7.3の地震が太平洋プレート内部で発生し、被害が生じました。一方、長期評価では、青森県東方沖から房総沖までの太平洋沿岸を含む日本海溝沿いの領域は、プレート間やプレート内部で規模の大きな地震が高い確率で発生すると評価されています。

これらのことを踏まえると、今後も長期間にわたって、余震域や内陸を含むその周辺で規模の大きな地震が発生し、強い揺れや高い津波に見舞われる可能性があることに注意が必要です。 また、長期評価では日本海溝沿いの地震に加え、南海トラフ沿いの地震、千島海溝沿いの地震、相模トラフ沿いの地震といった甚大な被害が想定される海溝型地震が、高い確率で発生すると評価されています。内陸における地震についても、海溝型地震に比べ小規模ではありますが震源が浅い場合が多く、市街地の近くで発生すると、平成28年(2016年)熊本地震のような大きな被害の発生が想定されています。

東日本大震災の経験と教訓を決して風化させることなく将来へと継承し、これからも被災者の皆様の心に寄り添いながら、将来発生する地震に適切に備え、一層のスピード感を持って復興・創生に貢献していくことができるように努めてまいります。

 
                                          令和三年三月十一日

                                          徳川宗家 柳営会   
                                          遠藤宗家 甲賀組
                                          第十八代 遠 藤  潔