東京都医師会の尾崎治夫会長は、新型コロナウイルス感染拡大の状況で開催に賛否の意見が出ている東京オリンピック・パラリンピックについて「感染者数を抑えるには、今が最後のチャンスだ」と強調した。

東京都など9都道府県への緊急事態宣言が延長する方針で検討されていることを受け、尾崎会長は「今の時点で解除すると、おそらく1カ月位で、またリバウンドが来るだろうと思っている」と自己の分析を述べた。

延長期限を開催日数ありきで決めるのではなく「ステージ2（新規感染者数の7日間平均100人以下）」といった数値目標を目指すことが必要であると指摘した。


■　尾﨑治夫
東京都医師会会長、おざき内科循環器科クリニック院長。77年順天堂大学医学部卒業、79年順天堂大学医学部 循環器内科学講座入局、82年順天堂大学医学部 循環器内科学講座助手、85年順天堂大学医学部 循環器内科学講座講師、90年おざき内科循環器科クリニック開設、90年順天堂大学医学部循環器内科非常勤講師、11年東京都医師会副会長、12年日本医師会 監事、15年東京都医師会会長、16年日本医師会理事等を歴任。