遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アントニオ・グテーレス 国連事務総長

2021年12月12日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)が3年目に入る中、私たちは保健医療システムを緊急に強化し、公正かつレジリエント(強靱)で、メンタルヘルスを含むあらゆる人々のニーズを満たせるものにしなければなりません。

COVID-19は世界のほぼ全域に広がりましたが、人々の健康を保障するシステムは必ずしも全世界で確立されていません。今回の健康危機による打撃を最も受けているのは、支払い可能な費用で受けられる質の高いケアをすべての人々に提供できる保健医療システムが整っていない国々です。

2030年までにユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を実現するという目標を達成するためには、私たちは実証済みの解決策に投資し、その規模を拡大していく決意をしなければなりません。それは、プライマリー・ヘルスケア、必須サービス、そして社会から取り残された人々に重点を置いて、保健医療システムの基盤により多くの賢明な投資を行うことを意味します。

レジリエント(強靱)な経済とコミュニティーのため、そして将来のパンデミックに備えるための最善の保険は、危機が訪れる前に保健医療システムを強化することです。この1年間、COVID-19のワクチンが平等に分配されなかったことは、国際社会の道徳的失敗です。私たちはこの経験から学ばなければなりません。すべての国でパンデミックが収束しない限り、どの国にとってもパンデミックは収束しないのです。

今年の「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ国際デー」にあたり、COVID-19のパンデミックを収束させることを共に決意し、誰一人取り残さない保健医療システムに投資することで、すべての人々にとってより健康的で安全な未来を築こうではありませんか。


■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)等を歴任。96年ブラジル南十字星勲章大十字、97年ポーランド共和国功労勲章大十字、98年ウルグアイ東方共和国勲章大将校、99年メキシコアステカの鷲勲章特別懸章、00年ベルギーレオポルド勲章大綬章、スペインカルロス3世勲章大十字、ギリシャ名誉勲章大十字、01年イタリア共和国功労勲章大十字、01年チリ功労勲章大十字、カーボベルデアミルカル・カブラル勲章1級、16年ポルトガル自由勲章大十字、02年スペインイザベラ・カトリック女王勲章頸飾、ポルトガルキリスト勲章大十字、フランス国家功労勲章大十字、ポルトガル南十字星勲章大頸飾、日本旭日大綬章、チュニジア共和国勲章大綬章、イタリアヤロスラフ賢公勲章1等等を受章。