遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アフメット・ビュレント・メリチ 駐日トルコ大使

2016年07月21日
アフメット・ビュレント・メリチ駐日トルコ大使は、15日に発生したクーデター未遂について、「歴史に刻まれる結束を示した市民が暴力集団の企てを挫折させた」と話し、「必ず早期に安定を取り戻すので安心していただきたい」と呼びかけた。

メリチ大使は、クーデターを企てたのは、現在米国に亡命中でエルドアン大統領と対立するイスラム教指導者ギュレン師を信奉する勢力であるとし、トルコ政府の主張を強調した。同師の名前の一部から「フェト」と呼ばれる組織がクーデターを企てた明確な証拠があるとし、「陰謀に参加したとして身柄を拘束された多数の者が、ギュレン師の直筆のメッセージを持っていた」と明らかにした。

メリチ大使は、「フェト」はトルコ共和国の憲法を廃止し、国家体制を覆すことを活動の目標に置いていると主張した。そのうえで、「フェト」は日本でも、文化事業団体や学校法人という形で「活動資金」を調達していると指摘した。


■ アフメット・ビュレント・メリチ閣下
57年生まれ。出身地はアンカラ。アンカラ大学、ハル大学にて政治学や国際関係を学ぶ。国内で財務省、外務省に勤務した後、在イスラエル大使館、在日本大使館、在フィンランド大使館ほかに勤務。07年駐シンガポール、駐ウクライナと特命全権大使を歴任。14年4月駐日トルコ共和国大使として日本に着任。