遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

故海部元首相に正二位、大勲位菊花大綬章

2022年01月18日
政府は18日の閣議で、9日に91歳で死去した海部俊樹元首相を正二位、大勲位菊花大綬章に叙すると決めた。死去した首相経験者に大勲位菊花大綬章を贈るのは、06年故橋本龍太郎元首相に続き戦後11人目となる。

大勲位菊花大綬章は、76年12月27日 日本の最高位勲章として、旭日章に次いで明治初期に制定された勲章である。イギリスのガーター勲章やスウェーデンのセラファン勲章、デンマークの象勲章などの王室国家が、最高位勲章の類に倣い制定されたものである。

旭日大綬章、瑞宝大綬章を授与するに値する以上の功労のある者に与えられる上位勲章として桐花大綬章(旧称は勲一等旭日桐花大綬章)が制定されているが、大勲位菊花章は更にその上位に位置する。大日本帝国憲法時代の宮中席次では、大勲位帯勲者は内閣総理大臣などの現職高官をも上回る序列第一類に属し、大勲位菊花章頸飾受章者に次ぐ第二位であった。03年11月3日に行われた栄典制度改正後も、以前と変わらず日本の最高勲章の一つとして運用されている。

日本国憲法施行後、一般国民への叙勲は、約5年以上内閣総理大臣を務めた者、最高裁判所長官を長年務め多大な功績者などに授与される例が多い。戦後の生存者叙勲では、総理大臣経験者3名と非常に少ない。

遠藤 潔は、海部元首相が最高顧問である一般社団法人中央政策研究所の総務部長としてお支えした。中央政策研究所は、「日本国における政治、経済、社会に関する政策の樹立の基礎となる諸般の問題の基本的かつ総合的な調査研究を行い、その成果を発表普及し、国家の発展と国民の福祉の向上に寄与すること」を目的として、63年6月に設立された。

※画像:大勲位菊花大綬章・副章(右下)・略綬(左下)


【 大勲位菊花大綬章 】
創設者:明治天皇
対 象:旭日大綬章又は瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある者
創 設:1876年12月27日
期 間:1876年 現在
初授与:1876年12月27日 勲章制定にあたり明治天皇自ら佩用
上 位:大勲位菊花章頸飾
下 位:桐花大綬章


■ 海部俊樹
第76・77代内閣総理大臣。衆議院議員(16期)、労働政務次官(第1次佐藤第2次改造内閣 - 第2次佐藤内閣)、内閣官房副長官(三木内閣)、自由民主党国会対策委員長(第21代)、文部大臣(第98・107代)、自由民主党総裁(第14代)、大蔵大臣(第95代)、新進党党首(初代)等を歴任。国際天文学連合(IAU)会長の海部宣男、08年ノーベル物理学賞を受賞した小林誠の従兄。勲等は桐花大綬章、2022年(令和四年)1月18日閣議にて、正二位大勲位菊花大綬章追贈。