遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

恩賜財団済生会 創立110周年記念式典

2022年02月27日
秋篠宮皇嗣殿下は、東京都港区の明治記念館で開催された恩賜財団済生会創立110周年記念式典にご臨席された。

済生会は医療を困窮者に無償提供しようと、明治天皇が手元金150万円を拠出して明治44年(1911年)に創設された。現在では約400の医療機関や福祉施設を運営する日本最大の社会福祉法人となっている。前総裁は寛仁親王殿下(2012年逝去)、秋篠宮皇嗣殿下は、翌13年に総裁に就任された。

秋篠宮皇嗣殿下は新型コロナウイルスの感染拡大以降、各地にある同会の病院から、医療現場の現状や課題についての説明をお受けになっておられた。式典の挨拶では「各施設の職員が常に感染の危険にありながらも一丸となり、一人でも多くのいのちを救うという使命感を持ち、献身的に医療に従事していることに深い感銘を覚えた」と関係者の尽力を労われた。

また、100周年以降の10年間を「大きな自然災害の連続だった」と述べ、熊本地震(2016年)や西日本豪雨(2018年)の後の被災地訪問を回顧。「大勢の職員が、自分自身も被災し元の生活を取り戻せる見通しが立たない中で、被災者支援に当たる姿を目の当たりにした」と振り返り「強く心を打たれた」と述べられた。


■ 秋篠宮皇嗣殿下
お名前文仁。秋篠宮家当主。御称号は礼宮、お印は栂。身位は親王。勲等は大勲位。明仁(第125代天皇・上皇)と美智子(上皇后)の第2皇男子(2男1女のうち第2子)。徳仁(第126代天皇)の皇弟、黒田清子(清子内親王)の次兄。成年式昭和60年11月30日 (ご年齢20歳)、立皇嗣の礼令和2年11月8日、皇室会議議員、山階鳥類研究所総裁、日本動物園水族館協会総裁、御寺泉涌寺を護る会総裁、おんしざいだん済生会総裁、大日本農会総裁、大日本山林会総裁、日本植物園協会総裁、家畜資源学術標本基金総裁、世界自然保護基金ジャパン名誉総裁、日蘭協会名誉総裁、全日本愛瓢会名誉総裁、日本水大賞委員会名誉総裁、日本ワックスマン財団名誉総裁、サイアム・ソサエティー名誉副総裁。東京大学総合研究博物館特招研究員、東京農業大学客員教授、オーストラリア博物館名誉会員。