日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后陛下は、東京都渋谷区の明治神宮会館を訪れ、全国赤十字大会にご臨席された。皇后陛下は、上皇后陛下の後を受けて名誉総裁に就任してから2回目となる。名誉副総裁の秋篠宮皇嗣妃殿下、女性皇族方3人もご同席された。単独の皇居外での公務は、19年8月の第47回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式以来となる。

全国の会員や赤十字ボランティアの代表などが集う年に1度の同大会は、コロナ禍で20年と21年が中止となり、3年ぶりの開催となった。今年は例年より規模を縮小し、約600人が参加した。

式典で皇后陛下は、医療やボランティアなど赤十字活動に貢献した個人と団体に贈られる「有功章」の受章者代表13人と3団体に、メダルや賞状などをご授与された。皇室と日本赤十字社の縁は古く、明治以降の歴代皇后陛下が活動を支援し、昭和天皇の后の香淳皇后陛下や上皇后陛下も名誉総裁を務められた由緒ある団体である。

遠藤　潔は、日本赤十字社の社業振興に寄与する目的である「紺綬有功会」に所属し、赤十字活動を通じて会員相互の親睦を図りながら、日本赤十字社東京都支部における赤十字活動の支援を推進している。会員は、金色有功章または銀色有功章、さらには厚生労働大臣感謝状、紺綬褒章の下賜を受けた個人及び法人代表者等の代表者。


■　雅子皇后陛下
日本国第126代徳仁天皇陛下の皇后。お印はハマナス。勲等は宝冠大綬章。87年外務省入省。経済局国際機関第二課に配属（OECD担当）、88年オックスフォード大学ベリオール・カレッジに外務省研修留学、90年北米局北米二課に配属、93年皇室会議で皇太子徳仁親王の妃に内定、納采の儀（東京都目黒区南・小和田邸）、結婚の儀（宮中三殿・賢所） 皇太子妃冊立、勲一等宝冠章受章、01年敬宮愛子内親王出産、19年天皇退位等に関する皇室典範特例法施行、皇太子徳仁親王の即位に伴い皇后。