遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

エリザベス女王在位70年「プラチナ・ジュビリー」

2022年06月01日
2022年2月英国君主として史上初となる即位70周年「プラチナジュビリー」を迎えたエリザベス女王は、弱冠25歳で即位して以来、14人もの英国首相に助言を与え、13人の米国大統領と面会し、数え切れないほどの国家の危機を乗り越えてきた。その功績を称えて、英国では6月を中心に、年間を通してイベントが予定されている。

記念日自体は2月6日で、エリザベス女王の実際の誕生日も4月21日だが、祝典は、より気候の良い時期を選んだため、6月の第2土曜日に開催される(イギリスの6月は梅雨ではなく、爽やかな初夏の気候)。1977年のシルバージュビリー(25周年)、2002年のゴールデンジュビリー(50周年)、2012年のダイアモンドジュビリー(60周年)も、すべて夏季に行われた。そして2022年は、6月2日(木)~6月5日(日)に主要イベントが開催される予定。

英国では、プラチナジュビリーに際して通常5月下旬に設けられる祝日が6月2日(木)に移され、6月3日(金)も祝日となるため、期間中は4連休となる。プラチナ(70年)、ジュビリー(記念祭・祝祭)を意味する。シルバー・ジュビリー(25年)、ゴールデン・ジュビリー(50年)、ダイヤモンド・ジュビリー(60年)など。即位の翌年に行われた戴冠式から数えた記念祭は、コロネーション(戴冠)と称される。

遠藤 潔が終身会員である一般社団法人日英協会は、彬子女王殿下を名誉総裁に戴き、1908年(明治41年)に英国に関する研究の奨励と日英両国民相互間の親善を目的として設立され、任意団体として活動を続け、2000年11月に社団法人として発足し、2012年4月より一般社団法人となった。歴代駐日英国大使が同協会の会長を務めており、外務省及び駐日英国大使館の支持を得ている。協会の会員には、広く各界で活躍されている方々をはじめとし、日英親善の増進に関心のある方々を迎えている。


≪ 6月2日 ≫
【 女王の誕生パレード(トゥルーピング・ザ・カラー) 】
■エリザベス女王の公式誕生日を祝う恒例の式典
通常は6月第2土曜に行われるが、今回はプラチナム・ジュビリーに合わせて、6月2日に開催される。アイリッシュガーズ連隊など1200人以上の近衛兵、240頭の馬などが参加。王室メンバーは馬車、または騎乗で列席。
■グリーン・パークで礼砲(Royal Gun Salute)
■バッキンガム宮殿に戻った一行はバルコニーに整列
午後1時頃、英空軍によるフライパスト(儀礼飛行)が披露。公務に携わっていないハリー王子とメガン妃、アンドリュー王子は欠席。

【 ジュビリー・ビーコン 】
■英王室の祝賀行事で行われる伝統のビーコン(かがり火)点灯式
英国各地、チャンネル諸島、マン島、英連邦の国々など、およそ1500ヵ所にビーコンを設置。

≪ 6月3日 ≫
【 セント・ポール大聖堂特別礼拝 】
■在位 70 年特別礼拝
セント・ポール大聖堂にて、エリザベス女王以下、 主要な王室メンバーは全員列席。礼拝に伴い、修復を終えたセント・ポール大聖堂の鐘声(グレート・ポール)。

≪ 6月4日 ≫
【 ダービー観戦 】
■英国競馬界の中でも最も名高く人気のあるレースのひとつである「エプソムダービー」英南西部エプソム競技場で行われるレースにエリザベス女王と王室メンバーが列席。

≪ 6月5日 ≫
【 バッキンガム宮殿でのプラチナム・パーティー 】
■エリザベス女王の在位70周年コンサート
英ロックバンドのクイーン、ダイアナ・ロスをはじめ、英国内外を代表するスターが出演。

【 ビッグ・ジュビリー・ランチ 】
■『ビッグ・ランチ』
2009年エデン・プロジェクトによる「隣近所の人たち とランチを楽しむ」というコンセプトイベント。

【 プラチナム・ジュビリー・パジェント 】
■バッキンガム宮殿周辺パレード
■エリザベス女王戴冠式馬車「ゴールド・ステート・コーチ」
■イベント4部構成
第1部「For Queen and Country」軍人パレード
第2部「 The Time of Our Lives」70年間の英カルチャーを振り返る
第3部「 Let's Celebrate」英国各地のパフォーマーが、ダンスや大道芸などを披露
第4部「Happy and Glorious」国歌「God Save The Queen」を合唱

≪ 6月10日 ≫
【 一般社団法人日英協会 帝国ホテルGala Luncheon 】
■エリザベス女王陛下即位70周年祝
日英協会名誉総裁である彬子女王殿下によるご臨席を賜り、1975年日英協会で開催したエリザベス女王 来日記念特別午餐会で提供されたメニューを一部再現。当時の帝国ホテル料理長であった村上信夫シェフが魚介類好きな女王陛下のために考案したメニュー。女王陛下は大変喜ばれ、自身の名前をつけてもよいと承諾したため、“レーンヌ・エリザベス”とも呼ばれている。



■ エリザベス二世
イギリスのウィンザー朝第4代女王(在位: 1952年2月6日 - )、英国の国王。英国と旧植民地諸国15カ国の国家元首、これらの国々を含む53カ国で構成する英連邦長。全名は、エリザベス・アレクサンドラ・メアリー・オブ・ウィンザー(Elizabeth Alexandra Mary of Windsor)。1926年4月21日国王ジョージ5世次男ヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)長女として、誕生36年ヨーク公兄国王のエドワード8世が離婚歴のある米国人女性への求婚を問題視されて退位、ヨーク公ジョージ6世として即位、王位継承順位1位。52年2月6日ジョージ6世死去により25歳で即位。15年9月9日在位期間63年216日高祖母ビクトリア女王(1819~1901)を抜き、歴代国王の在位最長記録を更新。英国国王としても最高齢。第2次世界大戦中40年避難先ウィンザー城からBBC子ども向けラジオ番組初公開演説。45年女子国防軍(ATS)入隊、二等准大尉。47年エジンバラ公フィリップ王子とロンドンのウェストミンスター寺院挙式。48年長男チャールズ皇太子、50年長女アン王女、60年次男アンドルー王子、64年3男エドワード王子出産。即位後53年ウェストミンスター寺院戴冠式。