遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

山口那津男 公明党代表

2022年11月09日
公明党の山口那津男代表は、相手国のミサイル発射拠点などへの「反撃能力」(敵基地攻撃能力)について「反撃は日本への一撃があって、それに返すという意味が含まれる。『いわゆる敵基地攻撃能力』との混同を避けるように議論して欲しい」、「反撃能力を認めるべし、と積極的に言っている訳ではない」と述べた。

山口代表は、反撃能力という表現について「専守防衛に適合する余地があるというニュアンスが出る」と指摘した。反撃能力に関する党内の意見集約の時期に関しては、政府が外交・安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」など防衛3文書を年末までに改定する方針を示していることを念頭に「年末までに3文書を作り、予算も確定する。そのぎりぎりのところで意見集約したい」と語った。

防衛3文書を巡り自公間では防衛予算の規模や財源、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有、防衛装備品の輸出など多数の論点があり、自公の実務者協議や政府の有識者懇談会などが議論を進めている。

政府や自民党は、相手国のミサイル発射拠点を破壊する能力を「敵基地攻撃能力」と表現していたが、国際法違反の先制攻撃に用いられるのではないかとの意見を踏まえ「反撃能力」へと改称した。自民党内には、反撃能力について「一撃を受けてから行使する、ということでは遅すぎる」(閣僚経験者)との見方が根強く、防衛関連3文書の改定に向けた与党協議においても重要なテーマとなる。


■ 山口那津男
78年東京大学法学部卒業、82年弁護士登録(東京弁護士会)、90年衆議院初当選(2期)、01年参議院初当選(4期)、党参院国会対策委員長、同政務調査会長、防衛政務次官、参院行政監視委員長など歴任し、公明党代表(第3代)、同東京都本部顧問。