遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

フィリッポ・グランディ 国連難民高等弁務官 

2022年11月09日
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグランディ難民高等弁務官は、ロシアの侵攻を受けたウクライナ避難民について「冬対策と住まいの確保が課題だ。日本には分断された世界で国際協力や援助の推進者となってほしい」と支援を訴えた。

グランディ難民高等弁務官によると、ウクライナの国内外への避難民は1400万人。UNHCRに対し日本の個人や企業などからの今年の寄付金は、1億3千万ドル(約190億円)に達したことについて「日本社会がウクライナの人達と連帯した結果だ」と謝意を表明した。一方、世界全体の難民支援では7億ドルが不足しており、さらなる協力を要請した。

グランディ難民高等弁務官は、ウクライナ避難民への支援について日本の対応を評価しつつ、日本政府が「ウクライナ避難民」を他地域の「難民」と区別していることについて「同じように処遇されるべきもので、日本は難民を受け入れる統一的な対応をするべきだ」と指摘した。


■ フィリッポ・グランディ
57年イタリア生まれ。UNHCR アフガニスタン事務所長、国連アフガニスタン支援ミッション国連事務総長副代表(政治担当)、官房長、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長、緒方貞子第8代国連難民高等弁務官特別補佐官等を歴任、16 年国連難民高等弁務官。