オーストラリアのジャスティン・ヘイハースト次期駐日大使は、日本の防衛力強化の取り組みについて、日米豪印の枠組み「Quad（クアッド）」の「大きな原動力となっている」と評価した。中国の脅威が高まるなか「台湾海峡における現状維持のため豪日が協働して行動を取る必要がある」と強調した。

ヘイハースト次期駐日大使は、米英との安全保障協力の枠組み「AUKUS（オーカス）」を通じて長期的に8隻の原子力潜水艦の導入を目指していることに対して「軍事的に近代化が進む環境では、自国の能力を高めて対応する必要がある」と語った。日本とは、装備能力の共同開発や共同訓練などを進めるとした。


■　ジャスティン・ヘイハースト
99年外務貿易省入省。01年在フィリピン・オーストラリア大使館二等書記官、04年内閣調査庁シニアアナリスト、07年外務大臣顧問（北アジアや南アジア、アフガニスタン、イラク、テロ対策）、12年在中オーストラリア大使館首席公使、16年外交政策白書作業部会担当局長、23年次期駐日オーストラリア大使。