OECDが公表した、PIACCの読解力と数的思考力の問題をAIがどの程度解けるのかについての専門家が分析を試みた報告書『Is Education Losing the Race with Technology?(教育はテクノロジーとの競争に負けるのか?AIの読解力・数的思考力の進歩)』では、AIはPIACCの読解力問題の約8割を答えることが可能とし、短い文章から情報を探し出したり、基本的な語彙を確認したりするような問題であれば、ほとんどを解くことができる。より多くの文章を読み解く必要がある問題についても、対応が可能であるとした。
シュライヒャー局長は「現状の大学入試のほとんどは、いずれAIで解けるようになると予想できる。生成AIの発展を契機に、子どもたちのクリエーティビティを伸ばす方向に教育を見直さなければいけない」と強調した。
OECDが公表した、PIACCの読解力と数的思考力の問題をAIがどの程度解けるのかについての専門家が分析を試みた報告書『Is Education Losing the Race with Technology?(教育はテクノロジーとの競争に負けるのか?AIの読解力・数的思考力の進歩)』では、AIはPIACCの読解力問題の約8割を答えることが可能とし、短い文章から情報を探し出したり、基本的な語彙を確認したりするような問題であれば、ほとんどを解くことができる。より多くの文章を読み解く必要がある問題についても、対応が可能であるとした。
■ アンドレアス・シュライヒャー
経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長兼事務総長特別顧問。84年フィリップメディカルシステム・情報管理システムプロジェクトマネージャー、89年ドイツ・ハンブルグ大学IEA(国際教育到達度評価学会)データ・プロセッシング・センター国際データマネージャー、92年国際コーディネーター、93年ドイツ・ハンブルグ大学IEAデータ・プロセッシング・センター、オランダ・ハーグIEA事務局データ管理分析部長、94年OECD教育統計インディケータ課担当官、95年OECD/DEELSA(教育雇用社会問題局)統計指標課長、97年OECDO/PISA(生徒の学習到達度調査)責任者、02年OECD/教育局指標分析課長、06年ドイツ・ハイデルベルク大学客員教授、10年OECD事務総長教育政策特別顧問、12年OECD教育局次長、20年スウェーデン王立工学アカデミー(IVA)国際フェロー。