7日から東京などで開かれているG7（主要7カ国）下院議長会議に参加するために来日しているウクライナのステファンチュク最高会議議長は、戦争が長期化により、さらなる軍事支援を求める考えを示した。

ステファンチュク議長は「来日して24時間もたたない中でも、複数の攻撃が行われ、夜には民間人に対するミサイル攻撃で17人が死亡、33人が負傷した。現在、オデーサの穀物倉庫や港湾へのミサイル攻撃が続いている」と戦況を述べた。

反転攻勢を続けるためには「軍事装備の供与や戦闘機のパイロットに対する訓練の継続などが、戦争終結の加速化につながる」とし、国際社会からの軍事的な支援が、必要不可欠であると訴えた。

日本政府に対しては「戦後の復興に向け、第2次世界大戦後の戦後復興の経験を生かした支援に期待している」と語り、戦後支援などの必要性についても強調した。


■　ルスラン・ステファンチュク　
弁護士、ウクライナ最高会議議長。英国フメリニツキー経営法大学法律学位、フメリニツキー国立大学法学博士、教授。法律雑誌「ウクライナの法律」初代副編集長。07年ヴェルホフナ・ラダ・アナトリー・マトヴィエンコアシスタント、13年ヴェルホフナラダ(ウクライナ国会)ゼレンスキー大統領代表、19年ウクライナ議会選挙選出、ヴェルホフナラダ第一副議長、21年ステファンチュク議会議長、ウクライナ国家安全保障防衛評議会メンバー。