遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

ギラッド・コーヘン 駐日イスラエル大使 

2023年10月12日
イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使は、イスラム原理主義組織ハマスによる攻撃を「テロ」と批判したうえで「多くの市民が犠牲になっている。我々は戦争状態にある」と述べ、日本政府にイスラエルと協調するよう呼びかけた。

日本政府がハマスの攻撃を「テロ」と非難したことについて「歴史の正しい側に立っている」と評価したうえで、パレスチナへの人道支援についても見直すよう求めた。また、レバノンやイランが新たな戦争を仕掛けた際は、徹底的に報復すると警告した。

ギラッド・コーヘン駐日大使は「日本政府はパレスチナへの援助に関し慎重な姿勢を取り、イスラエルに攻撃を仕掛けたイスラム組織ハマスが日本の援助をどのように扱っているかという点を考えるべきだ」と述べた。外務省が6月に公表した「我が国の対パレスチナ支援」文書によると、1993年以降の援助額は総額23億ドルとされる。

欧米メディアは、ハマスの攻撃で罪のない女性や子供、老人が殺害され、外国人を含む民間人多数が人質として拉致されたことを報じている。欧米諸国はハマスとパレスチナ住民を区別して、ハマスの一連の行為を「残虐なテロ」と非難し、イスラエル支援を表明している。

ヴォルカー・ターク国連人権高等弁務官は10日の声明で、民間人を標的にした攻撃を直ちに中止するよう双方に求めた。特にガザ地区の完全封鎖は「医療施設の能力を低下させ、人道状況をさらに悪化させる危険がある」として国際法違反だと指摘した。イスラエルの空爆により、ガザ地区全域で民間施設や学校、国連機関の建物が破壊され、民間人の死傷者が出ていると批判した。


■ ギラッド・コーヘン
85年国防軍兵役、88年マーゲン・ダビド公社(赤十字社のイスラエル版)教官、94年外務省外交官研修生、96年在ブラジル大使館政務書記官、99年在トルコ大使館政務書記官、01年 外務省調整局調整部政務書記官、04年外務省調整局調整部政務参事官、04年在ニューヨーク国際連合政府代表部政務参事官、08年外務省調整局調整部部長、11年外務省調整局局長次官室室長、14年外務省次官室調整外交担当次官補、17年外務省アジア太平洋担当次官補、21年駐日大使就任。