遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

榊原英資 元財務官、インド経済研究所理事長

2023年11月22日
「ミスター円」として知られる元財務官で、インド経済研究所の榊原英資理事長は、日本経済の現状について「少なくともデフレは終わった」と述べ、物価上昇率は持続的に2~3%になり得るとの見方を示した。為替相場は「緩やかに円高の方向に進み、今年末には1ドル=130円を切る可能性がある。または、120円台突入もあり得る」と予想を述べた。

榊原理事長は「米国経済が若干弱含んできて、逆に日本の成長率は高くなる」とし、当面は円高・ドル安基調になると見通した。その上で「緩やかに120円に向けて円高になるのではないか」と語った。

外為市場ではこれまで、日米の金利差が拡大するとの観測から円売り・ドル買いが強まり、円安が進行してきた。榊原理事長は、長期金利の変動許容幅の一段の拡大といった政策修正のタイミングに関し「次の日銀金融政策決定会合かどうかは分からない」とした上で、いずれは「修正の可能性はあると思う」と述べた。

日銀の植田和男総裁は27、28日に就任後初となる金融政策決定会合に出席する。短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度とする大規模な金融緩和策の大枠は維持するとみられる。市場機能の低下が指摘される中「0.5%程度」とする長期金利の上限を撤廃したり、引き上げたりする必要があるかどうか、慎重に議論する。大規模緩和策の点検、検証の開始を決める可能性もある。


■ 榊原英資
65年大蔵省入省、関税局国際課配属、69年大臣官房秘書課財務官室付主任、70年豊岡税務署長、71年派遣職員(国際通貨基金)、75年銀行局保険部保険第一課長補佐、77年埼玉大学教養学部助教授、80年ハーバード大学客員准教授、81年大臣官房企画官兼国際金融局調査課、83年日本輸出入銀行嘱託(国際金融情報センター総務部長)、85年理財局国庫課長、87年理財局資金第二課長、88年理財局国債課長、89年理財局総務課長、90年東海財務局長、91年大臣官房審議官(国際金融局担当)93年国際金融局次長、94年財政金融研究所所長兼会計センター所長、95年国際金融局長、97年財務官、99年退官、慶應義塾大学グローバルセキュリティーセンター教授、06年早稲田大学総合研究機構客員教授(専任扱い)、インド経済研究所所長、10年青山学院大学教授。