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遠藤 潔
遠藤潔の活動報告
アントニオ・グテーレス 国連事務総長
2024年08月06日
79年前の8月6日、1発の原子爆弾によって、この街は破壊されました。あの日の恐怖が二度と繰り返されぬよう、世界は思いを一つに、あらゆる努力をしなくてはなりません。
この式典は、核兵器の惨劇に完全な終止符を打つべく、より一層の覚悟を持つ場なのです。核兵器、そしてその使用の威嚇は、歴史の教科書上だけの話ではありません。これらは現実の国際関係において、日常的なレトリックとして再び姿を現しています。これらは私たちにとって、今まさに、現実世界で起きている脅威なのです。このことは、まぎれもない事実です。
かつて、私たちを軍縮と平和に向け、集団的な努力に導いた広島の教訓が、今や隅に追いやられつつあるのです。しかし、ここ広島では、核兵器のもたらす真の代償、そして真の愚かさについて、至る所で気づかされます。
私たちは記念碑を前に、被爆者の方々の言葉に耳を傾けます。そうすることで、今後も絶えず、この追悼の式が毎年行われていくことの意義を確信できるのです。広島の皆様は、何十年にもわたって、核兵器が二度と使用されぬよう、たゆまぬ活動を続けてこられました。
私たち国連は、皆様が献身的に活動を続ける努力に感銘を受け、1945 年の惨事から学んだ教訓を、生かし続けなければならないと、痛感しています。
核兵器のいかなる使用も、壊滅的な人道的結末をもたらすということ。
核兵器の脅威をなくす唯一の道は、核兵器の完全な廃絶であるということ。
核兵器のいかなる使用も容認できないということ。
「核戦争に勝者はなく、決してその戦いはしてはならない」ということ。
そして今こそ、軍縮が必要だということ。
昨今、世界的な不信と分断は深まる一方です。核戦争を起こさずに冷戦を終わらせることができたのは、単なる幸運に過ぎなかったという事実に、あまりにも多くの人が気づいていません。私たちは、同じような「運試し」をすることはできません。しかし無謀にも、一部の人々が再び、核による威嚇を行っています。
世界は声を一つに、決して容認できない行為を非難しなければなりません。そして私たちは、軍縮を実現するための、新たな解決策を見つけなければなりません。
来月ニューヨークで開催される「未来サミット」は、各国が、多国間主義、持続可能な開発、そして平和に向けた取り組みを今一度新たにし、実行可能で将来を見据えた「未来のための協定」を採択する重要な機会となります。
紛争防止、軍縮、そして核兵器のない世界の実現は、これらの取り組みの中心に据えられなければなりません。国連はこれからも絶えず、広島の皆様、そして被爆者の皆様とともに歩み続けます。
私たちは 1945年8月6日の教訓を、決して忘れません。
ノーモア・ヒロシマ。ノーモア・ナガサキ。
■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)等を歴任。96年ブラジル南十字星勲章大十字、97年ポーランド共和国功労勲章大十字、98年ウルグアイ東方共和国勲章大将校、99年メキシコアステカの鷲勲章特別懸章、00年ベルギーレオポルド勲章大綬章、スペインカルロス3世勲章大十字、ギリシャ名誉勲章大十字、01年イタリア共和国功労勲章大十字、01年チリ功労勲章大十字、カーボベルデアミルカル・カブラル勲章1級、16年ポルトガル自由勲章大十字、02年スペインイザベラ・カトリック女王勲章頸飾、ポルトガルキリスト勲章大十字、フランス国家功労勲章大十字、ポルトガル南十字星勲章大頸飾、日本旭日大綬章、チュニジア共和国勲章大綬章、イタリアヤロスラフ賢公勲章1等等を受章。
この式典は、核兵器の惨劇に完全な終止符を打つべく、より一層の覚悟を持つ場なのです。核兵器、そしてその使用の威嚇は、歴史の教科書上だけの話ではありません。これらは現実の国際関係において、日常的なレトリックとして再び姿を現しています。これらは私たちにとって、今まさに、現実世界で起きている脅威なのです。このことは、まぎれもない事実です。
かつて、私たちを軍縮と平和に向け、集団的な努力に導いた広島の教訓が、今や隅に追いやられつつあるのです。しかし、ここ広島では、核兵器のもたらす真の代償、そして真の愚かさについて、至る所で気づかされます。
私たちは記念碑を前に、被爆者の方々の言葉に耳を傾けます。そうすることで、今後も絶えず、この追悼の式が毎年行われていくことの意義を確信できるのです。広島の皆様は、何十年にもわたって、核兵器が二度と使用されぬよう、たゆまぬ活動を続けてこられました。
私たち国連は、皆様が献身的に活動を続ける努力に感銘を受け、1945 年の惨事から学んだ教訓を、生かし続けなければならないと、痛感しています。
核兵器のいかなる使用も、壊滅的な人道的結末をもたらすということ。
核兵器の脅威をなくす唯一の道は、核兵器の完全な廃絶であるということ。
核兵器のいかなる使用も容認できないということ。
「核戦争に勝者はなく、決してその戦いはしてはならない」ということ。
そして今こそ、軍縮が必要だということ。
昨今、世界的な不信と分断は深まる一方です。核戦争を起こさずに冷戦を終わらせることができたのは、単なる幸運に過ぎなかったという事実に、あまりにも多くの人が気づいていません。私たちは、同じような「運試し」をすることはできません。しかし無謀にも、一部の人々が再び、核による威嚇を行っています。
世界は声を一つに、決して容認できない行為を非難しなければなりません。そして私たちは、軍縮を実現するための、新たな解決策を見つけなければなりません。
来月ニューヨークで開催される「未来サミット」は、各国が、多国間主義、持続可能な開発、そして平和に向けた取り組みを今一度新たにし、実行可能で将来を見据えた「未来のための協定」を採択する重要な機会となります。
紛争防止、軍縮、そして核兵器のない世界の実現は、これらの取り組みの中心に据えられなければなりません。国連はこれからも絶えず、広島の皆様、そして被爆者の皆様とともに歩み続けます。
私たちは 1945年8月6日の教訓を、決して忘れません。
ノーモア・ヒロシマ。ノーモア・ナガサキ。
■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)等を歴任。96年ブラジル南十字星勲章大十字、97年ポーランド共和国功労勲章大十字、98年ウルグアイ東方共和国勲章大将校、99年メキシコアステカの鷲勲章特別懸章、00年ベルギーレオポルド勲章大綬章、スペインカルロス3世勲章大十字、ギリシャ名誉勲章大十字、01年イタリア共和国功労勲章大十字、01年チリ功労勲章大十字、カーボベルデアミルカル・カブラル勲章1級、16年ポルトガル自由勲章大十字、02年スペインイザベラ・カトリック女王勲章頸飾、ポルトガルキリスト勲章大十字、フランス国家功労勲章大十字、ポルトガル南十字星勲章大頸飾、日本旭日大綬章、チュニジア共和国勲章大綬章、イタリアヤロスラフ賢公勲章1等等を受章。