遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

朴喆熙 駐日韓国大使

2024年10月07日
8月に着任した韓国の朴喆熙(パク・チョルヒ)駐日大使は、2025年の日韓国交正常化60年に合わせ、1998年の日韓共同宣言に代わる新たな宣言を出す必要があるとの認識を示した。

朴喆熙駐日大使は「国際情勢も日韓関係の質も大きく変わった。抽象的な原則原理だけではなく、具体的な協力のあり方を含めた意思表明が必要だ」と語った。来年、日韓国交正常化60年の節目を迎えることについて「人間なら還暦だ」と述べた上で「両国の間で過去の問題だけではなく、未来への関心を深めるべき」と強調した。

新たな共同声明の作成では、両国間の歴史認識問題をどう記載するかが焦点となる。朴喆熙駐日大使は「特定の文言にこだわる必要はない」とし、歴史に関する表現は「最小限」にとどめればよいとの立場を表明した。

日韓共同宣言は、1998年10月8日に小渕恵三首相と金大中大統領が、1965年の日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約によって国交が結ばれて以来、過去の両国の関係を総括し、現在の友好協力関係を再確認するとともに、これからあるべき日韓関係について意見を出し合い、新たな日韓パートナーシップを構築するとの共通の決意を宣言した文書。


■ 朴喆熙
98年コロンビア大学大学院日本政党政治専攻で政治学博士号取得、99年政策研究大学院大学助教授、02年韓国帰国し、外交安保研究院(国立外交院全身)助教授、04年ソウル大学国際大学院教授、09年ソウル大学国際大学院正教授、12年ソウル大学日本研究所所長、24年駐日韓国大使。